支援者とファンドレイザー
NPOの活動には、資金が必要ですし、そのためには、まず支援者が必要です。
寄付を行ってくれる方以外にもボランティア参加してくれる方やイベントに参加してくれる方、またこういった資金集めの知識を持ったファンドレイザーという資格を持った方もいます。
ファンドレイザーは、この記事を読んでいただける方はご存知の方も多いと思いますが、あまり一般的には聞かない言葉かと思います。
Wikipediaによると「主に民間非営利団体での資金調達を専門に行う職業のこと」です。
資金集めには主に寄付が使われますが、他の方法として、物販や助成金、イベントの参加費等がありますが今回は除外します。
支援者と呼ばれる方はどのようなきっかけで支援をはじめるのでしょう?
- もともとその団体の活動内容に興味がある。
- 広告やWeb、テレビCMを見た。
- たまたまイベントを見かけた。
- 街頭キャンペーンで声をかけられた。
- 知り合いに活動している人がいる。
いろいろなきっかけがあると思いますが、1回だけの寄付や募金なら気が向いたからというのもあると思いますが、継続支援と呼ばれる毎月や毎年の形で寄付を行うというのは、相当なモチベーションが無いと難しそうです。
各団体は、支援者に対して支援を開始してくれるタイミングできっかけを質問することも多いですが、あまり有効活用されていないようです。
自分たちの活動にいかに共感してもらうかを共通のテーマにしていますが、効率の良い方法というのは、常に模索中だと思います。
人の気持ちを動かすのは、簡単なことではないですが、知るきっかけや応援したいなと思ってもらえることが大事なのでしょう。
私自身で言うと、最初はシステムエンジニアとして入った会社が社会貢献に関連していて、最初は、システムのことだけやっていればいいと考えていましたが、1年~2年と働くうちに少しでもと思って、寄付をはじめました。
自分に関係のあることと感じるプロセスが必要で自分自身で支援しようと決めたということが大切だと思います。
ファンドレイザーは、アメリカでは大変人気のある職種で、GoogleやFacebookよりも人気があるそうです。
これは、ファンドレイジングという手法がよく研究されていて、高給取りのファンドレイザーもたくさんいるそうです。
いろいろ調べているうちに知ったのですが、アメリカにはNPOの格付け機関というのもがあり、活動内容について発表しているそうで、1ドルの寄付を集めるのにいくらかかっているというのも調査していて、なんと1ドルの寄付を集めるのに1ドル以上かかっている団体も存在するそうです。
1ドル集めるのに0ドルで集まれば、理想でしょうがそういうわけにもいきません。
NPO法人の職員の方にも生活がありますし、事務所やWebサイトの運営費用も日々かかります。
日本では、「認定ファンドレイザー」と「准認定ファンドレイザー」という資格を日本ファンドレイジング協会が実施していて、准認定ファンドレイザーの資格を持つ方は1000名を超えています。
この方達が具体的にどのように活動できているのか、分かりませんが、あまり聞いたことの無い資格だと思います。
今、調べてみたらIndeedやアクティボでは、いくつか求人があるようです。
私もこの資格の取得は、目指していきます。
いずれにしても、社会貢献に興味がある人達の集まりならともかく、普段こういったことに興味がない人の日常会話に「継続支援」や、「ファンドレイザー」についての話がでることは、ほぼ無いと思われるのでこういった状況を変えたいなと思っています。
現在では、ICT技術が発達しているので、昔ながらの郵送のDMや電話等でのアポイントよりもネットを使った広告やCRMの活用を行うことによって効率よく活動資金を集められるはずです。
しかし、大きな団体ならともかく小さな団体では、最低限の運用がやっとで、日々の活動に追われているというのが実情です。
こういったことを専門的な会社に依頼してお金を払うのも良いのですが、やはり自分たちの手で運用できるようになるためにはどうすればいいのか考えていきたいですね。