まほろばラボ 〜社会貢献研究所〜

システムエンジニアを経て社会貢献を考えていきます。

初めてのプロボノ活動してきました。

2020/02/10(月)にはじめてのプロボノ活動をしてきました。

 

森の学校というところです。

www.morinogakkou.jp

 

探したのは、アクティボというサイトです。

activo.jp

 

募集の内容が、SalesforceやG Suiteということで、私のスキルにマッチするかなと思い、募集の内容より細かくメールで聞いて、オフィスの近くのカフェでお話しました。

 

具体的には、ホームページの更新が滞ってしまっているとか、本来の事業のフローに負担がかかっているので、ITの技術を使って効率化していきたい。

そして、本来の業務に時間を割いてプログラム参加者を増やしていきたいというような内容でした。

 

テックスープ等で、非営利組織向けのライセンスを取得してはいるのですが、

うまく活用しきれていない部分もあり、これらも改善していく必要があると感じました。

www.techsoupjapan.org

 

ITの技術だけに限りませんが、導入すれば自動的にうまくいくということはなくて、

それをどのように活用していくのか。継続的に更新していくのは、どうすればいいのかというのかというのがテーマになるかと思います。

 

人が関与しないと難しい部分、自動化できる部分を切り分けて、自動化できる部分は、少しずつでもできることから、確実にやっていくことが重要ですね。

 

あれもこれもやりたいというのは、もちろんなのですが、結局中途半端なまま何がどうなってるのかわからなくなってしまうというのは、よく起こりがちで、これは今回の団体さんに限った話ではないかと思います。

 

サイトの更新が滞ってしまっているというのは、最初は以前の担当者が作ってそのままの状態ということだったので、WixとかJimdoとか、テンプレートベースでやってみるのもありかと思います。

 

ja.wix.com

 

www.jimdo.com

 

最近は、レスポンシブ対応といって、どんなデバイスでも見やすくするということが重要で、スマホファーストという言葉もあり、以前は、PCサイトを構築してからスマホ向けという考え方が主流でしたが、今は、モバイル向けに最適化するほうが重要です。

 Wix、Jimdoであれば、最初から考慮したサイトが作成できるので、余計なコストも省けます。

 

システムエンジニアからすると上記サイトは、とても簡単に感じますが、非営利組織の担当者の方にとっては、難しく感じる場合も多いと思いますで 導入のサポートをしていく必要があります。

 

2つとも基本は、無料ですが、有料サービスにすれば、ドメインの移管もできます。

有料と言っても月に¥1,000程度から始められるので、現在のサイト費用とあまり変わらないはずです。

Web制作会社に頼むとそれなりのお金がかかりますし、保守費用や更新の際にも時間やお金がかかります。

できれば自分たちで保守できるようになるのが理想ですね。

 

そのようなことを考えながら、やはりタスク管理が必要になるのかなと思いました。

いろいろなことを並行してすすめるためには、何がどうなっているのか、誰が担当で、期間はどれくらいで、これからやることなのか、現在進行中なのか、既に終わった事案なのか等、管理することが重要です。

 

CRMや決済ツールの非営利組織向けのライセンスを提供しているものは、結構見つかるのですが、タスク管理はあまり見つかりませんので、今後、これも提案できるように情報集めをしていければいいなと思います。

 

支援者とファンドレイザー

NPOの活動には、資金が必要ですし、そのためには、まず支援者が必要です。

 

寄付を行ってくれる方以外にもボランティア参加してくれる方やイベントに参加してくれる方、またこういった資金集めの知識を持ったファンドレイザーという資格を持った方もいます。

 

ファンドレイザーは、この記事を読んでいただける方はご存知の方も多いと思いますが、あまり一般的には聞かない言葉かと思います。

 

Wikipediaによると「主に民間非営利団体での資金調達を専門に行う職業のこと」です。

ja.wikipedia.org

 

資金集めには主に寄付が使われますが、他の方法として、物販や助成金、イベントの参加費等がありますが今回は除外します。

 

支援者と呼ばれる方はどのようなきっかけで支援をはじめるのでしょう?

  • もともとその団体の活動内容に興味がある。
  • 広告やWeb、テレビCMを見た。
  • たまたまイベントを見かけた。
  • 街頭キャンペーンで声をかけられた。
  • 知り合いに活動している人がいる。

 

いろいろなきっかけがあると思いますが、1回だけの寄付や募金なら気が向いたからというのもあると思いますが、継続支援と呼ばれる毎月や毎年の形で寄付を行うというのは、相当なモチベーションが無いと難しそうです。

 

各団体は、支援者に対して支援を開始してくれるタイミングできっかけを質問することも多いですが、あまり有効活用されていないようです。

自分たちの活動にいかに共感してもらうかを共通のテーマにしていますが、効率の良い方法というのは、常に模索中だと思います。

 

人の気持ちを動かすのは、簡単なことではないですが、知るきっかけや応援したいなと思ってもらえることが大事なのでしょう。

 

私自身で言うと、最初はシステムエンジニアとして入った会社が社会貢献に関連していて、最初は、システムのことだけやっていればいいと考えていましたが、1年~2年と働くうちに少しでもと思って、寄付をはじめました。

自分に関係のあることと感じるプロセスが必要で自分自身で支援しようと決めたということが大切だと思います。 

 

ファンドレイザーは、アメリカでは大変人気のある職種で、GoogleFacebookよりも人気があるそうです。

これは、ファンドレイジングという手法がよく研究されていて、高給取りのファンドレイザーもたくさんいるそうです。

 

いろいろ調べているうちに知ったのですが、アメリカにはNPO格付け機関というのもがあり、活動内容について発表しているそうで、1ドルの寄付を集めるのにいくらかかっているというのも調査していて、なんと1ドルの寄付を集めるのに1ドル以上かかっている団体も存在するそうです。

 1ドル集めるのに0ドルで集まれば、理想でしょうがそういうわけにもいきません。

NPO法人の職員の方にも生活がありますし、事務所やWebサイトの運営費用も日々かかります。

 

日本では、「認定ファンドレイザー」と「准認定ファンドレイザー」という資格を日本ファンドレイジング協会が実施していて、准認定ファンドレイザーの資格を持つ方は1000名を超えています。

 

この方達が具体的にどのように活動できているのか、分かりませんが、あまり聞いたことの無い資格だと思います。

今、調べてみたらIndeedやアクティボでは、いくつか求人があるようです。

 

jp.indeed.com

 

activo.jp

 

私もこの資格の取得は、目指していきます。

 

いずれにしても、社会貢献に興味がある人達の集まりならともかく、普段こういったことに興味がない人の日常会話に「継続支援」や、「ファンドレイザー」についての話がでることは、ほぼ無いと思われるのでこういった状況を変えたいなと思っています。

 

現在では、ICT技術が発達しているので、昔ながらの郵送のDMや電話等でのアポイントよりもネットを使った広告やCRMの活用を行うことによって効率よく活動資金を集められるはずです。

 しかし、大きな団体ならともかく小さな団体では、最低限の運用がやっとで、日々の活動に追われているというのが実情です。

 

こういったことを専門的な会社に依頼してお金を払うのも良いのですが、やはり自分たちの手で運用できるようになるためにはどうすればいいのか考えていきたいですね。

 

 

個人の持つ社会貢献の力

ここしばらく、ファンドレイジングやNPO法人の活動について調べています。

その中で、ある資料を見つけました。

 

ファンドレイジングとは何か(PDF) 

- 情報の科学と技術 64巻 8号 山内 直人 - 

 

2014年なので、少し古いのですが、

アメリカの場合,寄付総額の72%は個人によるものであ
り,次いで財団によるものが15%,遺贈によるものが8%
となっており,企業によるものは5%に過ぎない。 

 

日本の場合は,法人企業も個人
寄付に匹敵するくらいの寄付を支出しているのが特徴であ
る。

 

という内容が記載されています。

詳細は、資料に譲りますが、日本では、企業と個人の寄付額が半々のようです。

 

NPONGO等のような団体は、一回のみの寄付以外にも継続寄付という形で活動のために寄付を求めているところが多くありますが、あまり認知されておらず、

個人の寄付に関しては、まだ一般的でないということだと思います。

 ACジャパンのTV CMで、そのような活動をみることはあっても、それをきっかけに寄付を始めるということは少ないのではないでしょうか。

 

私自身も、現在の仕事に関わるまで、たまに募金する程度で、明示的に寄付ということを行ったことはありませんでした。

NPO法人の方たちと関わるうちにどこか1ヶ所くらいは、支援してみようと思っていたところ街頭活動での「国境なき医師団」の方に声をかけられたのがきっかけです。

 

www.msf.or.jp

 

日本では、NPOというとどこか怪しいというようなイメージを持つ方も多く、

非営利団体という呼び方が良くないという意見も見聞きします。

 

非営利という言葉が、営利活動をしてはいけないと捉えやすく、全員がボランティアで活動していると思われるようです。

非営利団体というものが、営利を主としていないというだけで、利益を出してはいけないわけではなく、活動のために物販をしていたりするところもあります。

 

またボランティアと言う言葉も無償奉仕という意味に捉えられやすく、

奉仕精神であふれる余裕のある人達がやっているものというイメージを持ちがちです。

 ですが、Wikipediaによると

 

ボランティア活動の基本理念は、公共性、自発性、先駆性である

 

とのことです。

ja.wikipedia.org

 

しかし、日本でも 

1995年阪神・淡路大震災では、全国から大勢のボランティアが被災地に駆けつけたことから、「ボランティア元年」とも呼ばれる。

 

ので少しずつ変わってきては居ると思います。

 

NPOの活動というものに関しても、イメージの違いがあり、以下のサイトによると

www.arsvi.com

 

アメリカのNPO活動というのは本当にやむにやまれぬ,必要性があるからこそ,そうせざるを得ないっていう現実性に根差した行動だと思います。」

 

ということで、地域活動に近いものがあると思います。

 

日本は、国に対する信頼度が高く、よくわからない団体の行っている活動は信用できないというような感覚が多くにあるように感じます。

 

ですが、日本でもNPO法人は、5万以上あり、WWF(環境保護)やアムネスティ(人権問題) のような世界的に有名なものだけではなく、身近な社会問題を扱ったNPO法人がたくさんあります。

 

私も、そのようなことは調べたりしてはいたのですが、実際に寄付以外の社会貢献活動を行ったことがないので、アクティボ というサイトで見つけたプロボノの募集で

森の学校 という団体に面談に行ってきます。

 

www.morinogakkou.jp

 

ITの導入支援ですが、ボランティアに参加する機会があれば参加してみたいですね。

 

個人でできることは、少しかも知れませんが、できることから始めることが大事なのかも知れません。

 

 

システムエンジニアは、プロボノ活動をしよう。

2020年、オリンピックイヤーの節分からはじめます。

 

まほろばラボ」

 

とは、個人事業主の屋号です。

単に憧れからラボと言ってるだけで具体的な研究所があるわけではありません。

 

3年ほど、NPOコンサルティング会社にて、システムエンジニアとして働いてきましたが、紆余曲折あり業務委託契約になりました。

一度、フリーランスでやっていこうと思っていた時にpaizaで、プログラミング問題を解いていたのですが、企業から気になるされましたとメールが届きました。

 

paiza.jp

 

何これ?

 

サイトを見に行くと気になる度を付けましょうとのことで付けてみたら、カジュアル面談に来ませんか?

 

何これ?

 

履歴書とか要らなくてカジュアルな服装でいいらしい、せっかくだし行ってみようかな。

割と自由な社風のようで在宅勤務とかもOKと書いてありましたが、女性に向けたものかと思っていて、自分の希望を自由に言いました。

ぶっちゃけ興味本位で、不採用になる前提だったのですが、正式な面接を受けませんか?と・・・

 

え?  どういう流れ?

 

その後、採用が決まり、働くことになりました。

 

なんとなく流されるように入社したのですが、そこは、NPOを支援するコンサルティング会社で、Salesforceの導入支援やカスタマイズも対応していました。

社長は、「日本ファンドレイジング協会」の理事長も務める有名人!

 

それまで社会貢献とは、無縁の人生で、システムエンジニアを20年ほど経験してきましたが、クライアントのNPO法人に訪問するようになり、それなりに知識も付きました。

 

そして、だんだんと分かってきたのですが、NPO法人は、IT技術の導入が大幅に遅れているということ。

 

昨年ですが、ファンドレイジング日本2019 (FRJ2019)というイベントを機にQiitaに記事を書きました。

qiita.com

 

このときにプロボノ活動を推奨したのですが、私自身が経験したことが無いので、

今年は、その活動をしていく予定です。

応募済みの団体があり、今月面談に行ってきますので、その予定も記事にします。

 

ちなみにアメリカの弁護士は、年間50時間のプロボノ活動を行うことが推奨されているそうです。 

ja.wikipedia.org

 

入社して3年ほど、システム開発の仕事をしてきたのですが、方針が変わり内製での開発はやらないことになり私の仕事の内容も少しずつ変わってきました。

良いきっかけなので、社会貢献や、NPOについてもっと勉強して、プロボノ、ボランティア、ファンドレイザー資格等に挑戦していく予定です。