個人の持つ社会貢献の力
ここしばらく、ファンドレイジングやNPO法人の活動について調べています。
その中で、ある資料を見つけました。
- 情報の科学と技術 64巻 8号 山内 直人 -
2014年なので、少し古いのですが、
アメリカの場合,寄付総額の72%は個人によるものであ
り,次いで財団によるものが15%,遺贈によるものが8%
となっており,企業によるものは5%に過ぎない。
日本の場合は,法人企業も個人
寄付に匹敵するくらいの寄付を支出しているのが特徴であ
る。
という内容が記載されています。
詳細は、資料に譲りますが、日本では、企業と個人の寄付額が半々のようです。
NPO、NGO等のような団体は、一回のみの寄付以外にも継続寄付という形で活動のために寄付を求めているところが多くありますが、あまり認知されておらず、
個人の寄付に関しては、まだ一般的でないということだと思います。
ACジャパンのTV CMで、そのような活動をみることはあっても、それをきっかけに寄付を始めるということは少ないのではないでしょうか。
私自身も、現在の仕事に関わるまで、たまに募金する程度で、明示的に寄付ということを行ったことはありませんでした。
NPO法人の方たちと関わるうちにどこか1ヶ所くらいは、支援してみようと思っていたところ街頭活動での「国境なき医師団」の方に声をかけられたのがきっかけです。
日本では、NPOというとどこか怪しいというようなイメージを持つ方も多く、
非営利団体という呼び方が良くないという意見も見聞きします。
非営利という言葉が、営利活動をしてはいけないと捉えやすく、全員がボランティアで活動していると思われるようです。
非営利団体というものが、営利を主としていないというだけで、利益を出してはいけないわけではなく、活動のために物販をしていたりするところもあります。
またボランティアと言う言葉も無償奉仕という意味に捉えられやすく、
奉仕精神であふれる余裕のある人達がやっているものというイメージを持ちがちです。
ですが、Wikipediaによると
ボランティア活動の基本理念は、公共性、自発性、先駆性である
とのことです。
しかし、日本でも
1995年の阪神・淡路大震災では、全国から大勢のボランティアが被災地に駆けつけたことから、「ボランティア元年」とも呼ばれる。
ので少しずつ変わってきては居ると思います。
NPOの活動というものに関しても、イメージの違いがあり、以下のサイトによると
「アメリカのNPO活動というのは本当にやむにやまれぬ,必要性があるからこそ,そうせざるを得ないっていう現実性に根差した行動だと思います。」
ということで、地域活動に近いものがあると思います。
日本は、国に対する信頼度が高く、よくわからない団体の行っている活動は信用できないというような感覚が多くにあるように感じます。
ですが、日本でもNPO法人は、5万以上あり、WWF(環境保護)やアムネスティ(人権問題) のような世界的に有名なものだけではなく、身近な社会問題を扱ったNPO法人がたくさんあります。
私も、そのようなことは調べたりしてはいたのですが、実際に寄付以外の社会貢献活動を行ったことがないので、アクティボ というサイトで見つけたプロボノの募集で
森の学校 という団体に面談に行ってきます。
ITの導入支援ですが、ボランティアに参加する機会があれば参加してみたいですね。
個人でできることは、少しかも知れませんが、できることから始めることが大事なのかも知れません。